育休給付金はいつ入る?初回入金が想定より2か月遅れた僕の実体験

育休給付金の初回入金が想定より2か月遅れ,預金通帳とスマートフォンを見ながら入金時期を確認する父親のイラスト

「育休給付金はいつ入る?」というテーマについて,ヌクレ博士が研究します.

この記事を書いた人

ヌクレ博士
NISAは10万。FIREをしたいと思っている。
奨学金返済と1馬力4人家族の日々


育休を取れば,会社の給与が止まっても国から給付金がもらえる.僕もそれは知っていました.

でも,一つ大事なことを分かっていませんでした.

その給付金,いつ振り込まれるの?

僕が最初に育休を取ったとき,初回の給付金が入ったのは,自分が想定していた時期より約2か月後でした.その間は貯金を切り崩して生活しました.生活に困るほどではなかったし,大きな不安があったわけでもありません.ただ,入ると思っていたお金が入ってこないのは,やっぱり悲しかったです.

育休前に調べていたのは,主に「いくらもらえるか」でした.でも,家計を考えるなら「いつもらえるか」も同じくらい大事だったんです.

では蓋を開けてみよう.

育休給付金はいつ入る?まずは入金までの流れを確認

先に結論から言うと,育休給付金は会社の給与と同じように,決まった日に毎月振り込まれるものではありません.

給付金が口座に入るまでには,次の手続きがあります.

育休を取得する → 申請できる時期になる → 勤務先などが申請する → ハローワークが審査・支給決定する → 口座に振り込まれる

厚生労働省によると,支給が決定してから振り込まれるまでは,おおむね1週間程度です.ただし,育休を開始してから申請できるようになるまでの期間や,実際に会社が申請する時期,審査にかかる時間は別の話です.

つまり,「支給決定から約1週間」と聞いても,「育休に入ったら1週間で給付金が入る」という意味ではありません.

大事なのは,いつ申請できるかではなく,自分の給付金がいつ申請される予定なのかを確認することです.

僕の場合,給付金は思っていた時期より約2か月遅かった

僕が最初に育休を取ったとき,会社からの給与は休業に対応する期間分が止まりました.ところが,それを補うはずの給付金は,自分が思っていた時期になっても入ってきませんでした.

取材でこの話を説明するとき,僕は「例えば1月に育休を取って,2月には休業に対応する給与が入らなくなり,給付金が入るのは4月という感じ」と話しました.これは入金のずれを説明するための仮の月で,実際の取得月や振込月ではありません.

1月に育休を開始し,2月に会社給与が止まり,3月も給付金が入らず,4月に初回入金される仮想的な時系列を示した図解

※図中の月は説明用の仮の時系列です.実際の入金日や,すべての人に共通する入金予定を示すものではありません.

給付金を受け取れることは分かっていても,入金されるまではそのお金を使えません.僕はその間,貯金を切り崩して乗り切りました.

ぶっちゃけ,後からもらえると分かっていても,今月の支払いには使えないんですよね.

とはいえ,これは僕が経験した入金のずれであって,すべての人が予定より2か月遅れるという話ではありません.実際の入金時期は,利用する育休の制度や申請日程によって変わります.

通常の育休と産後パパ育休では,初回申請の時期が違う

ここからは,2026年時点の制度を確認します.男性が取得できる育休には,通常の育児休業と,出生後8週間以内に最大28日間取得できる「産後パパ育休」があります.どちらを利用するかで,給付金の申請日程も異なります.

通常の育児休業給付金

厚生労働省の案内では,初回の支給申請は原則として育休開始から2か月経過後に可能となり,育休開始から4か月を経過する日の属する月の末日までが申請期限とされています.

例えば4月1日に育休を開始した場合,原則的な初回申請の開始時期は6月に入ってからです.ただし,これは「6月に必ず振り込まれる」という意味ではありません.実際の申請日と,その後の審査・支給決定を確認する必要があります.

また,育休を短期間で終えて復職する場合などは,休業期間に応じた手続きの確認が必要です.「自分は1か月しか休まないから,申請も入金も1か月以内に終わる」と決めつけず,勤務先に初回申請の予定を聞いておきましょう.

産後パパ育休の出生時育児休業給付金

産後パパ育休の給付金は,通常の育児休業給付金とは申請時期が異なります.

原則として,子の出生等から8週間を経過した日の翌日から申請できます.ただし,産後パパ育休を通算28日間取得し終えた場合や,2回に分けて取得して2回目の休業を終えた場合は,それぞれ所定の終了日の翌日から申請できる仕組みです.

ここでも,申請可能日と入金日は別です.勤務先が必要書類をそろえて申請し,支給決定されてから振込へ進みます.

なお,2025年4月から始まった「出生後休業支援給付金」は,条件を満たす場合に既存の育休給付へ上乗せされる制度です.原則として育児休業給付などと併せて申請するもので,この上乗せ制度ができたからといって,育休開始直後に給付金が振り込まれるわけではありません.

育休給付金がまだ入らない!まず何を確認する?

入金予定を過ぎても給付金が入ってこないとき,いきなり「国の振込が遅い!」と考える前に,今どの段階なのかを確認した方が話が早いです.

今の状況まず確認すること
まだ申請していないいつ申請できるか,勤務先はいつ申請する予定か
申請したと聞いている申請日,書類の不足や差し戻しがないか
支給決定通知書が届いている通知書の支給決定日と,指定口座の入金状況
申請済みだが通知書が届かない勤務先に審査状況の確認方法を相談する

厚生労働省のQ&Aでも,申請済みかどうかはまず事業主へ確認するよう案内されています.支給決定通知書がある場合は,決定日を確認してください.支給決定から口座への振込は,おおむね1週間程度が目安です.

一方,勤務先がまだ申請していない段階なら,振込日を調べても答えは出ません.

僕が育休前に確認しておくべきだったのも,まさにここです.給付金の金額だけでなく,「会社がいつ申請する予定か」まで聞いておけば,少なくとも入金までの見通しは立てやすかったと思います.

結論|育休前に確認したいのは,給付金の金額より入金までの生活費

育休給付金は,受給できる条件を満たしていても,育休を開始した瞬間に口座へ入るわけではありません.通常の育休と産後パパ育休では申請時期が違い,申請後にも審査と支給決定があります.

僕の場合,初回の入金は想定より約2か月遅れました.貯金で乗り切れたので生活に困ることはありませんでしたが,給付金が入る時期を把握していなかったのは失敗だったと思います.

育休前の自分に言うなら,これですね.

給付金が入るまでの生活費を用意しとけ!

なお,育休中のお金の問題は入金時期だけではありません.僕はボーナスの減額や,翌年の給与への影響も経験しました.月収15万〜200万円の手取り比較も含めて,男性育休で収入はいくら減る?月収別シミュレーションと僕の実体験で整理しています.

育休中に家で何をしていたのか,1人目と2人目で何が違ったのかは,男性育休は1人目と2人目で何が違う?2回取った父親の実感に書きました.お金以外の育休の話はこちらをどうぞ.

以上,ご清聴ありがとうございました.

参考資料

・厚生労働省「産休・育休中の経済的支援 かんたん試算ツール|よくあるご質問」
https://shussan.ikukyu-simu.mhlw.go.jp/faq/

・厚生労働省「Q&A~育児休業等給付~」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html

・厚生労働省「育児休業等給付について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000135090_00001.html